進化したFacebookのプライバシー:考え方と設定ガイド

Facebookの個人利用でのセキュリティ設定が強化されました。以前と比べ、情報共有などプライバシーの設定が詳細にできるようになりました。しかし、一部ではかえってわかりにくくなったような部分もあります。

今回は、変更点と利用の方法について確認しながらみてみましょう。

プライバシー設定がシンプルに

プライバシーの設定画面が以前よりもシンプルになりました。

上のメニューから「アカウント」 → 「プライバシー設定」を選択すると、新しくなったプライバシー設定画面が表示されます。

画面一番上の「投稿時のプライバシー設定」は解説なので、ユーザーが操作することはできません。投稿時のプライバシー設定については、後述します。

デフォルト設定の管理

デフォルト設定の管理では、Facebook上で投稿したときに、デフォルトで適用される設定を指定します。

「公開」を選択すると、Facebookでシェアした情報がすべての人に見られるようになります。すべての人というのは、友達関係になっていないFacebookユーザーのみならず、Facebookを利用していないユーザーも含まれます。

例えば、誰かがあなたの名前をGoogleから検索したときに、Facebookのプロフィールページが検索結果に表示されたとします。その誰かはあなたがFacebook上で「公開」した情報をすべて見ることができる状態になります。「それは困る!」という人は、デフォルト設定を「公開」以外に指定しましょう。

「友達」は、Facebook上で友達になっている人のみに公開する設定です。

「カスタマイズ」は、見られる人を限定してデフォルト設定にします。公開する人、非表示にする人をそれぞれ設定できます。「会社の人から友達リクエストが来て、断りきれずに承認してしまった。それ以降、Facebookが使いづらい。」と悩んでいる人は「非表示」で見られたくない相手を指定するとよいでしょう。

「カスタマイズ」をクリックすると、以下の画面が表示されます。「特定の人」を選択した場合は、ユーザー名を入力しましょう。

つながりの設定

つながりの設定では、Facebook上でどういう風にユーザーと関わるかを設定します。プライバシーの設定画面から「つながりの設定」の「設定を編集」をクリックすると、以下の項目が設定できます。

・名前または連絡先情報を使ってあなたを検索できる人

・友達リクエストを送信できる人
・あなたにFacebookメッセージを送ることのできる人
・あなたのウォールに投稿できる人
・あなたのウォールの投稿を見ることのできる人

設定できる範囲はそれぞれの項目に応じて異なります。最後の「ウォールの投稿を見ることのできる人」は、カスタマイズすることもできます。

「ウォールの投稿を見ることのできる人」は、ウォールそのものに閲覧制限を設定することができます。「あの人には見られたくない!」という「友達」がいるなら、ここで非表示になるようにカスタマイズ設定しましょう。

タグ付けの設定を許可できるように

今回の仕様変更の売りの一つが「タグ付けの設定」の変更です。しかし、これが非常に複雑なので、順を追って説明しましょう。

タグ付けとは何か

そもそもタグ付けとはなんでしょうか。

タグ付けには、大きく分けて友達のタグ付け(写真、投稿)、Facebookページのタグ付け、スポットのタグ付けがあります。ここでは、友達のタグ付けについて詳しく説明します。

「写真」のタグ付けは、Facebookにアップロードした写真に写っている人物の名前を指定するものです。

タグ付けされると、写真の上にマウスを乗せると、タグ付けされた人の名前が表示されます。また写真の情報として写っている人の名前が表示され、名前をクリックするとその人のプロフィールページにリンクします。タグ付けされた友達には、「タグ付けされました」というお知らせが届きます。またその人のウォールにもタグ付けされたというメッセージと写真が表示されます。

写真はアップロードした人が指定した公開範囲に従って表示されますが、タグ付けされた人の友達のニュースフィードにも表示される場合があります。

なお、友達がアップロードした写真に、別のユーザーが任意の人物の名前をタグ付けすることもできます。その場合は、写真をアップロードしたユーザーにタグ付けの確認メッセージが届き、承認/拒否を選択できます。承認された場合、タグ付けを行った人の名前も表示されます。

「投稿」のタグ付けは、Facebookで近況をシェアするときに任意のユーザーの名前を指定するものです。写真と同様、リンクのクリック、タグ付けした人への通知/ウォールへの表示がされます。なお、「コメント」に対しても同様にタグ付けをすることができます。

タグ付けされた場合のウォール表示の承認が可能に

このタグ付けの機能ですが、楽しい半面、嫌がる人も増えています。なぜなら、みっともない姿勢の写真、いてはいけない場所での写真など、「タグ付けしないでよ!」と思う写真もあり、それが自分のウォールに表示されると迷惑なこともあるからです。

そこで、今回の仕様変更で、タグ付けの承認設定ができるようになりました。しかし、タグ付けそのものを拒否することはできません。付けられたくないのに付けられた場合の対応方法についても記載しています。

タグ付けの承認設定の方法

先程のプライバシー設定画面から、「タグ付けの設定」の「設定を編集」をクリックします。

Facebookのインタフェースには、「投稿にタグ付け」と表示されますが、これには近況アップデートによる投稿と写真の両方が含まれています。

友達にタグ付けされた投稿について、プロフィール掲載の確認をする

これは、友達が自分を写真または投稿でタグ付けしたときに、ウォールに表示する前に確認をするかどうかを設定します。「オン」にすれば、自分が確認してからウォールに投稿されますし、「オフ」にすれば自分の承認なしで投稿されるようになります。

確認したときに、承認しないようにした場合でも、相手の投稿や写真にはタグ付けされます。あくまで、自分のウォールに表示させるかどうかの確認であることに注意してください。

あなたの投稿への友達からのタグ付けの確認

自分が投稿した写真に、友達が任意の人物の名前をタグ付けしたときに、承認をするかどうかを選択できます。

イメージがわかない場合、以下のシチュエーションを考えてみてください。

「あなたは旧友の結婚式に参加しました。旧友の晴れ姿を写真に撮り、その写真をFacebookにアップしましたが、旧友の名前のタグ付けは行いませんでした。後日、あなたがアップした写真を見た別の友達が旧友の名前をタグ付けしました。」

「オン」にしていれば、そのタグ付けを許可するかどうかをあなたが判断できるようになります。タグ付けしないほうがいいな、と思った場合は拒否することができます。承認した場合でも、写真に「○○さんによりタグ付けされました」と表示されます。

タグ付けされた投稿をプロフィールに掲載した場合のプロフィールでの共有範囲

友達が写真や投稿に自分の名前をタグ付けしたとき、それをウォールに掲載することを許可したとして、その公開範囲をどこまでにするか、を選択できます。

例えば、タグ付けされた写真をウォールに表示させてもいいけど、やはりあの人には見せたくない、という場合は、「カスタマイズ」で表示させない人を指定する、といった使い方ができます。一度、投稿を許可した場合でも、ウォールから写真を削除することができます。

あなたが写っている写真を友達がアップロードした場合のタグ付けの提案

友達があなたの写真をアップしたときに、Facebookはあなたのプロフィール写真やこれまでの利用履歴から自動的に「あなた」を判別できる場合があります。

判別したときに、アップロードした友達にあなたの名前のタグ付けの提案をするかどうかを「オン」「オフ」で切り替えられます。

オンにすればタグ付けされる機会が増えるでしょう。しかし、タグ付けされることや自動判別が恐ろしいと思ったらオフにしましょう。私は、カエルのぬいぐるみの写真が私ではないか、と提案されたことがあります。

携帯のスポット機能からの友達によるチェックインを許可する

Facebookには、携帯やスマートフォンから位置情報を使って、お店などにチェックインする「スポット」という機能があります。この時に同席している友達を登録することもできます。登録されるとスポットにチェックインしたことになり、お知らせが届き、さらにウォールに投稿されます。

位置情報関連のサービスは一切使わない、というポリシーの人も多いでしょう。そういう人は、この機能をオフにしておきましょう。オンにした場合でも、チェックイン情報を自分のウォールから削除することができます。ただし相手の投稿そのものは残ります。

タグ付けはとにかく複雑

これまでタグ付けは、Facebookをかなり使い込んでいる人や、特に親しい人との間でだけで使われる機能でした。よって、タグ付け機能そのものを使わない、あるいはよくわからないという人のほうが多かったのではないでしょうか。

しかし、後半で説明するように、近況の投稿時に今「一緒にいる人」を簡単に指定できる機能が追加されました。これにより、タグ付けを利用する人が今後増加すると予想されます。

そこで、細かく設定できるようにして、タグ付けの責任の所在をはっきりさせることを目指したのではないか考えられます。

悲しい例ですが、こんなことがあったとしましょう。

Aさんは友達が付けた写真のタグがウォールに表示されたために、浮気がばれて、離婚することになってしまいました。「写真にタグ付けした相手を訴えてやる!」と思いましたが、振り返ってみると自分がタグ付けの確認にOKを出していました。結局、自分の判断が悪かったということになり、あげかけた拳を下ろすよりほかありませんでした。

つまり、こうした仕組みがないと、「Facebookの仕様が問題だ、訴えてやる」という人もいるのかもしれません。人間関係をベースにしたサービスの難しさを感じます。

タグ付けを削除するには

この項目の最初にも述べた通り、誰かがアップロードした写真につけられた自分の「タグ付け」そのものを承認/拒否することはできません。

ウォールに表示しないとしても、誰かが自分を変な写真にタグ付けしたら迷惑だということもあるでしょう。

そういう場合は、その写真の下に表示される「タグを報告または削除」をクリックして削除します。これで写真のタグははずれ、ウォールにも表示されなくなります(以下画面は、自分でタグ付けしたために「報告」は含まれません)。

あるいは、該当のウォールの投稿の右上のアイコンをクリックして「プロフィールから削除する」を選択すれば、ウォールから削除されます。

しかし、写真そのものを削除して欲しい場合は、アップロードした本人に訴えるしかありません。

アプリとウェブサイト

先程のプライバシー設定画面から、「アプリとウェブサイト」の「設定を編集」をクリックします。

あなたが利用しているアプリ

Facebook上のアプリは、初めて利用するときに、あなたのユーザー情報へのアクセスやウォール投稿の許可を求めます。また、Facebookの外部サイトの中には、Facebookの登録データを連携させて便利に使えるものなどがあります。

「アプリとウェブサイト」からは、許可したアプリや連携したWebサイトを確認したり、削除することができます。

この機能は以前からありましたが、定期的にチェックして不要なアプリやサイトに情報を渡さないようにしましょう。

他のユーザーが利用しているアプリとの情報の共有

アプリの中には、友達がアプリの承認時に許可すると、友達であるあなたの情報にまでアクセスできるものがあります。ここで、友達が許可したアプリが共有できるあなたの情報を制限することができます。

インスタントパーソナライゼーション

Facebookと連携しているWebサイト(Bingのソーシャル検索やRotten Tomatoesの友達レビューの表示など)は、Facebook内の情報を利用してあなたにぴったりのコンテンツを提供してくれるものがあります。

こうしたサイトに初めてアクセスしたときに、確認画面が表示されるようになっていますが、そもそも利用したくないという場合は、「インスタントパーソナライゼーションを有効にする」のチェックボックスをオフにします。

一般検索

「Facebookはプロフィールページも検索エンジンにひっかかるもの」でしたが、検索エンジンに検索されないようにすることもできるようになりました。

「一般検索を有効にする」のチェックボックスをオフにすれば検索されなくなります。

過去の投稿の共有範囲

先程のプライバシー設定画面から、「過去の投稿の共有範囲」の「過去の投稿の共有範囲を管理」をクリックします。

Facebookを始めたばかりの頃は、セキュリティの設定がわからなくて、全員公開で投稿をしまくっていた、という人もいるでしょう。投稿それぞれの共有範囲を設定しなおすこともできますが、ワンクリックで、過去に公開した投稿の公開範囲を変更できます。

「過去の投稿の共有範囲を制限」をクリックして、「承認」をクリックすると、すべての投稿の公開範囲を「友達のみ」に変更します。

ブロックリスト

スパマーや過去の因縁のために二度と関わりたくない人、というのも存在するのが世の常です。また、Facebookアプリの中には、利用している人から頻繁に招待が送られてくるものがあります。招待している本人が気づかないで招待を送り続けている場合もあり、迷惑に思っている人もいるでしょう。こうしたアプリもブロックすることができます。

「ブロックリストを管理」をクリックすると、ブロックするユーザー、アプリ、イベントなどを設定できます。

投稿するときに共有する相手を選択できるように

ここまでの説明は、デフォルトになるルールの設定でした。しかし、ルールには例外がつきものです。

この情報は、あの人たちだけに公開したい!こっちの情報はあの人には見られたくない!でもそういうことは頻繁に発生するわけではないので、わざわざリストやグループを作るほどでもない。

こんな風に考えて投稿に逡巡し、結局投稿しなかった、ということはありませんか。

新しくなったFacebookでは、投稿ごとに公開設定を簡単に変更できるようになりました。

一方で、位置情報や一緒にいる友達も簡単に設定することができます。

一緒にいる人を指定する

投稿するときに、左側の人のアイコンをクリックすると、今一緒にいる友達の名前を指定することができます。なお、指定した相手の「タグ付け」の設定により、相手のウォールにも表示されるかどうかが決まります。

場所を指定する

投稿するときに、スポットのアイコンをクリックすると、現在の場所を指定することができます。スポットに登録されたレストランや遊技場であれば、名前を直接指定することもできます。

これまでは、スマートフォンなどで位置情報を利用しないとスポットを登録できませんでしたが、新しい仕様ではPCからでも場所を指定して登録することができるようになりました。

公開する人を指定する

投稿を公開する人を指定します。全員公開にする、友達に限る、あるいはカスタマイズで表示する人、しない人を設定することができます。

「投稿」ボタンをクリックすると、指定した内容にしたがって投稿が公開されます。場所や一緒にいる相手を指定するときは、特に公開範囲に気をつけたほうがいいでしょう。

プロフィール掲載内容の確認

過去のウォールへの投稿の公開範囲の確認、変更が簡単にできるようになりました。

投稿の右上に表示されるアイコンをクリックすると、現在の公開範囲が表示され、変更することができます。

プロフィールの確認

さて、公開範囲が厳密に設定できるようになりましたが、本当にちゃんと設定できているでしょうか。

確認する場合は、自分のプロフィールページから「プロフィールの表示内容を確認」をクリックして、表示されるテキストボックスに任意のユーザー名を指定してをクリックします。すると、指定したユーザーの表示内容が確認できます。

ただし、指定できるのは、「現在友達になっているユーザー」のみのようです。友達以外の人の表示を確認するには、ログアウトして自分のページにアクセスするしかないようです。

参考リンク

新しくなった機能についての紹介は以下を確認するとよいでしょう。

プライバシー設定

Facebookプライバシーポリシー

Facebookを利用するのであれば、一度はFacebookのプライバシーについての考え方を読んでおきましょう。

情報を共有したい人と簡単に共有(FacebookJapan公式ブログ)

タグ付けのしくみ

投稿のプライバシー管理がさらに簡単に

新しいプロフィールの管理ツール

まとめ:Google+のよいところを取り入れた?

投稿するたびに公開範囲を指定できる、という特徴で思い出すのがGoogle+です。Google+の仕様を真似したのではないか、という見方も出ています。

もちろん、より使いやすくすることを目指しての仕様変更でしょうが、かえってわかりにくくなってしまったところがあることも否めません。

特にタグ付けの設定はその傾向が顕著です。設定が複雑な割に、そもそもタグ付けされることを拒否できないというのも片手落ちだといえるでしょう。

この変更はユーザーにどう受け入れられるのでしょうか。

関連記事


この記事にコメントをどうぞ

Social Media Experience
記事提供
運営会社