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Facebookアプリのポリシー変更と利用上の注意


Facebookアプリを利用していて、最近「これはまずいのでは?」と思うような挙動をするアプリをみかけることがあります。 ・アプリの許可の後、ユーザーの選択なしでウォール投稿 ・数日後、再び同アプリが自動的にウォールに投稿 アプリの開発者向けポリシーを調べてみると、7月27日に規約の一部が変更、削除になっていますが、やはり上記のような挙動はルール違反にあたります。 今回は、削除された規約について確認し、さらにこうした挙動をユーザー側がコントロールする方法について解説します。


アプリケーションの許可とは

以前、「Facebook「アプリの許可」のクリックに潜む危険」で紹介したように、Facebook上でアプリを利用する場合、そのアプリから自分のデータへのアクセス権やウォールに投稿する権利を与えることを許可する「アプリの許可」画面が表示されます。

「許可」をクリックすると、表示されている内容について許可をしたことになります。「許可しない」をクリックすれば、そのアプリを利用することはできません。


開発者向けのガイドを見てみよう

Facebook Platform Policiesには、Facebookプラットフォームを利用したアプリケーションを開発するときの要求事項、ポリシーが掲載されています。 基本的にFacebookは、アプリを使ってユーザーが楽しめるように、ユーザーに選択したりコントロールする権利を与えること、信頼性を確保するためにプライバシーを尊重すること、わかりにくい表現をしないこと、スパム行為をしないことなどを、アプリ開発の理念としています。 アプリを開発する方は必ずチェックしておきましょう。またアプリを利用する人も一度は読んでおくべきページです。


削除された規約はなにか

削除:スキップオプションの明確な表示

削除された規約の一つは次のようなものです。

Facebookのソーシャルチャンネルを使うオプションを用意する場合は、ユーザーに対して、わかりやすい「スキップ」オプションを提供しなければならない。

わかりにくいので、次のような状況を考えてみましょう。 Aさんは、自分の名前をスコア化するアプリを利用しました。 スコアが自動的に計算され、結果が表示されました。 その後に、ウィンドウが開いて「この結果をウォールに投稿しますか」というメッセージが表示されました。

Aさんは「スキップ」を選んでアプリの利用を終了しました。 「ウォールに投稿する」ことがFacebookのソーシャルチャンネルを使うオプションで、上記の確認画面がわかりやすいスキップオプションということになります。つまり、規約の削除により、このスキップボタンをつける必要がなくなったということになります。

では、アプリが投稿する際、ユーザーに投稿するか否かの選択をさせる必要がなくなったということなのでしょうか。いいえ。違います。 開発者ブログによれば、この要件が削除された理由は、「ユーザーに代わって投稿するときはいつもアプリはユーザーの承諾を得る必要があるとしている現在の規約に照らせば、もはや必要ないと判断した。」とあります。つまり、単に同様の規約があったために、削除されただけなのです。 具体的には、以下の規約(IV.3)を指していると考えられます。


ユーザーがアプリによる投稿の許可に同意した場合でも、コンテンツの投稿やイベントの作成などユーザーに代わってアクションを行う前にユーザーから同意を得なければならない。

つまり、アプリの許可で「ウォールへの投稿」を許可したからといって、ウォールに投稿をしたりする場合は、必ず「投稿しますがいいですか?」というようなメッセージを表示して同意を得ないといけないということになります。 ましてや、冒頭で紹介したアプリのように、アプリを追加した数日後に勝手に再びウォールに投稿されるものは、好ましくありません。 アプリの企画をする人は、規約ももちろんですが、アプリに勝手に投稿されたらユーザーはどう感じるのかをよく考えるべきでしょう。


削除:一度に複数のストリームの投稿の禁止

もう一つの規約は以下のようなものです。

一度に複数のストリームを投稿するオプションをユーザーに与えてはいけない。

ストリームというのは、ウォール投稿などです。例えば、ゲームをやっていて「Aさんが、Bを倒してCの称号を獲得しました」というような投稿を、一度に複数の友達のウォールに投稿するのを禁止していたことになります。 この削除理由は「アプリがユーザーに一度に複数の友達に投稿をシェアできるようにするという機会を与えるため」となっており、「一度のシェアボタンで複数の投稿ができることは友達とのコミュニケーションを発生させたり自然な共有の流れを作るのに効果的である」としています。 例えば、購入したコンサートのチケットについて、何度もシェアボタンを押すことなく、複数の友達に伝えることができるとしています。


ユーザーができること:アプリの削除とアクセス権の限定

追加したアプリが不要になったら、削除するようにしましょう。アプリを削除したくない場合でも、一度「アプリの許可」で許可した情報へのアクセスやウォールへの投稿の許可を取り消すこともできます。 アプリの削除/許可内容の変更は、右上のメニューから「アカウント」→「プライバシー設定」を選択し、プラバシー設定画面から行います。 「アプリとウェブサイト」の「設定を編集」をクリックします。

「あなたが利用しているアプリ」の「設定を編集」をクリックします。現在利用しているアプリの一覧が表示されます。

削除したいアプリ名の右側の「☓」をクリックすると、以下のようなダイアログが表示されるので、「削除」をクリックします。

アプリは削除しないが、許可したアクセス権を削除する場合は、アプリの右側の「編集」をクリックします。 許可している操作が一覧で表示されるので不要なものは「削除」をクリックして削除します。「必須」というのはアプリを利用するのに必ずいるものなので削除することはできません。


まとめ:あれ?と思ったら削除あるいは制限してしまおう

Facebookアプリは様々なものがあります。Facebookページを盛り上げるために、企業が作成し、提供しているものも多くあります。 使って楽しいというだけならばよいのですが、意図しない挙動でウォールに投稿されてしまうと不安に感じる場合もあるでしょう。 アプリを利用するときは、事前にアプリの説明や目的、挙動や影響範囲、開発者が明示しているプライバシーポリシーなどを確認した上で利用しましょう。

こうした説明が不十分なものは、使わないというのもユーザーの選択肢です。 Facebookには便利なアプリが数々登場しており、これまではできなかったような仕組みを作っているものなどが多くあります。必要以上に「許可する」をクリックすることを恐れる必要はないので、問題ないと思ったら試してみましょう。

一方、開発者の方には、規約をよく確認するとともに、Facebookのポリシーにあるようによりよいユーザーエクスペリエンスを生むためにも、わかりやすく、またユーザーの意思を尊重したアプリの開発を期待します。

深谷歩
深谷歩

株式会社 深谷歩事務所 代表取締役 ソーシャルメディアやブロクを活用したコンテンツマーケティング支援として、サイト構築からコンテンツ企画、執筆・制作、広報活動サポートまで幅広く行う。Webメディア、雑誌の執筆に加え、インタビュー取材による導入事例作成、記事作成なども行う。 著書 『コストゼロでも効果が出る! LINE公式アカウント集客・販促ガイド』(翔泳社、共著)、 『自社のブランド力を上げる! オウンドメディア制作・運用ガイド』(翔泳社)、 『たった1日でも効果が出る! Facebook広告集客・販促ガイド』(翔泳社) 他多数

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