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初めてのLinkedIn広告:基礎と設定、Facebook広告との比較


プロフェッショナルネットワークのためのソーシャルメディアであるLinkedIn。日本語化のプロジェクトも進んでいることから、最近日本国内でも注目が集まり、登録ユーザーもすこしずつ増えています。 先日、あるレストランがLinkedIn広告を使って新規顧客を獲得したという事例を見ました。LinkedInは、ヘッドハンティングや転職活動のためのネットワークというイメージがあったため、レストランの広告というのは意外に感じました。

しかし、USではすでに様々な企業がLinkedInの広告出稿をしています。そこで今回は、LinkedInの広告についての基本情報を整理し、実際に広告を配信する方法について解説します。さらにFacebook広告と比較して、どんな場合はどちらが適しているのか、どちらがお得かといったことについて考えてみます。 なお、LinkedInの基本的な使い方などについては割愛します。基本的な利用方法などについては、以下の記事などが参考になるでしょう。

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ただし、2011年8月現在、広告の文章は基本的に英語のみしか受け付けていません。日本語テキストを登録することはできますが、承認審査のときにリジェクトされてしまうかもしれませんので注意してください。


LinkedIn広告の基礎:職業でターゲッティング

LinkedInの広告は、LinkedInのWebサイトの広告枠に表示されます。ターゲットや広告のクリエイティブ(テキストや画像)、ターゲット、配信期間、費用などは、すべて自分で設定・管理することができます。 広告料金については、クリック単価(CPC)、インプレッション単価(CPM)の両方があります。

ターゲットは、LinkedIn内のプロフィール情報を利用して設定することができます。ユーザーLinkedInで登録する情報は、自分のキャリア情報です。ということは、職業や職位を限定して広告を配信することができるのです。 Facebookでは、職業や職位を登録している人が少ないことから、これらの情報を配信対象の設定で利用することは事実上不可能です。

一方で、Facebook広告であれば趣味や興味、ファンになっているFacebookページなどで、配信対象を制限することができますが、LinkedInではこうした情報でターゲット設定することができません。 ここがFacebook広告との違いであり、どちらが適したプラットフォームであるかを考えなければいけません。


広告のイメージ

今回は、Social Media Experienceの広告を配信設定を試してみました。以下のようなイメージの広告を設定することができます。

詳細は後述しますが、以下のようなことを設定できます。

・見出し ・広告の説明 ・配信者 ・画像 ・リンク先URL


表示される場所

LinkedIn広告は、以下のような場所に表示されます。

・ユーザーのプロフィールページ ユーザーが他のLinkedInユーザーのプロフィールページにアクセスしたとき
・ホームページ ユーザーがLinkedInにログインして、自分のページを表示したとき
・Inbox ユーザーがLinkedIn内のメッセージや他のユーザーからのつながりを求めるinvitationを表示するInboxを表示したとき
・検索結果ページ ユーザーがLinkedIn内で検索し結果ページを表示したとき
・グループ LinkedInのグループを表示したとき おもしろいのは、ページ上部に画像なしのテキストリンクだけで表示される場合(1)と、右ペインにイメージ&テキストリンクで表示される場合(2)の二通りがあることです。


円高の今がチャンス、LinkedInの広告費用

続いて、LinkedIn広告の費用や必要な初期費用、支払い方法について説明します。


プレミアムアカウントでなくても配信可能、でも5ドルはかかる

LinkedInはプレミアムアカウントというものがあり、使い込む場合は月額にして20ドルほどかかります。しかし、広告配信機能は無料アカウントのユーザーでも利用することができます。 ただし、広告を配信できるようにするために、キャンペーンごとに5ドル支払います。これは、広告が配信されたときの、課金の一部として利用されます。5ドルを使い切ると、設定した価格での課金になります。


広告費用の考え方

上述しましたが、広告料金については、クリック単価(CPC)、インプレッション単価(CPM)の2つがあります。 CPMは広告を1,000回表示するたびに課金される金額、CPCはユーザーが1回クリックするたびに課金される金額です。

二つの広告費用についての考え方については、「Facebook広告初めてガイド」で解説しています。LinkedInでも同様の考え方をしますので、そちらを参照してください。 LinkedIn広告でも、Facebook広告と同様にオークション形式で広告枠に入札し、広告を掲載することになります。よって、CPC/CPMの最大金額を設定します。

また1日あたりの予算も設定できます。1日最低10ドルから出稿することができます。 広告配信の期間も設定することができます。


支払い方法

支払い方法はクレジットカードのみです。


実際に設定をしてみよう

続いて設定手順を簡単に説明しましょう。


広告の画面を開く

Facebook広告は、ログインして表示されるページのホームをクリックして表示されるプルダウンメニューから「Ads」をクリックします。 広告のページが表示されるので「Get Started」をクリックし広告の設定を開始しましょう。


広告の名前をつける

最初にキャンペーンに任意の名前をつけましょう。


クリエイティブを作る

配信する広告の要素を作成します。リンク先は、外部のWebサイトまたは、LinkedIn内の企業ページを設定できます。 続いて、配信する広告を設定します。 画像:広告に表示される画像を設定します。

Headline;広告の見出しにあたるものを設定できます
description:広告の説明を入力します。
From:広告配信元として、LinkedInの個人アカウントまたは管理している企業ページを選択できます。 一つの広告で、最大15のバリエーションを設定することができます。クリック率などを比較できるので大変便利です。

「Next Step」をクリックします。


広告配信するターゲット設定

広告を配信するターゲットとして、以下の絞り込みができます。


Geography

居住地域を選択できます。

Company

企業名、あるいは業界、企業サイズなどを設定することができます。

Job Title

職種(営業や開発など)や役職(CEOやマネージャーなど)を設定することができます。

Group

LinkedIn内のグループ名を指定し、参加メンバーに広告を配信することができます。

Gender

性別を選択できます。

Age

年齢を選択できます。 指定をすると、右側に配信対象者数の概算の見積が表示されるので、数字を見ながら調整しましょう。

キャンペーンオプションの設定

Payment Method(支払い方法)として、CPCまたはCPMを設定できます。推奨入札価格が表示されるので、参考に最大入札価格を入力します。 Daily Budget(1日の予算)として、1日の最大予算を入力します。 Show My Campaign(配信期間)として、Continuously(継続:広告が承認されてから毎日掲載される。広告管理画面からキャンペーンをオフに切り替えるまで掲載される)を選択するか、または、Until a specific date(特定の日まで:終了日を指定する)をクリックして終了日を登録します。

「Next Step」をクリックします。


クレジットカードの登録

カードの登録画面が表示されるので、支払いカード情報を登録します。最初の5ドルが費用として計上されています。


管理画面が表示される

クレジットカードの登録が済めば、広告の管理画面にアクセスできるようになります。広告の配信結果などが表示されます。変更や配信の停止もこの画面からいつでも行うことができます。 実際の広告が配信されるのは、LinkedInによって広告の内容が承認されてからです。


Facebook広告との比較

LinkedInの広告はFacebook広告と同じように、自分で設定管理ができる上、低価格から配信することができるのがメリットです。 広告の配信価格は、推奨価格だけでみると、若干LinkedInのほうが高くなっていますが、これはターゲットによるでしょう。 大きなポイントは、企業や業界、さらには職種や役職によって広告の配信ができることです。この機能はB2B企業にとっては、とても有効な機能でしょう。

Facebook広告では、企業向け配信などが日本語版ではほとんど機能していないので、LinkedInが優位です。 ユーザー数ですが、LinkedInの日本国内のユーザーはまだまだ少ないので、Facebookのほうが有利です。 Facebook広告では、広告の配信期間を詳細に設定できますが、LinkedInの場合は開始日時を設定できないのは大きなマイナスです。 LinkedIn広告で特定の期間だけに配信したい場合などは、開始するときに毎回キャンペーンの配信をONにする必要があるので面倒です。

また、配信期間を「継続」にして、うっかり配信停止をするのを忘れてしまうと、ずっと配信されてしまうことになります。停止するのを忘れてしまうと想定外の金額を請求されることになりそうです。LinkedInでは、1日の予算は設定できても、キャンペーンの通算の予算設定ができないために、「うっかり停止忘れ」で多額の広告費用をかけてしまうことになりそうで、ひやひやします。 LinkedInの大きなマイナスは、日本語での広告テキストの掲載が受け付けられないことです。これはがっかりです。


まとめ:LinkedInの広告が日本語にも対応したら・・・

比較検討した結果、現状では、まだFacebook広告のほうが使いやすいといえるでしょう。 しかし、LinkedInが日本語にも対応したら、広告を配信したい企業にとっては、大変使い勝手があるでしょう。既に日本進出が決定しているので、広告に対しての日本語対応も時間の問題だと思われます。

業界や役職を指定した広告配信は、B2B企業にとって垂涎の機能です。B2Cの企業にとっては、趣味やFacebookページとのつながりの有無で広告配信対象を決定できるFacebookのほうが魅力的かもしれません。

深谷歩
深谷歩

株式会社 深谷歩事務所 代表取締役 ソーシャルメディアやブロクを活用したコンテンツマーケティング支援として、サイト構築からコンテンツ企画、執筆・制作、広報活動サポートまで幅広く行う。Webメディア、雑誌の執筆に加え、インタビュー取材による導入事例作成、記事作成なども行う。 著書 『コストゼロでも効果が出る! LINE公式アカウント集客・販促ガイド』(翔泳社、共著)、 『自社のブランド力を上げる! オウンドメディア制作・運用ガイド』(翔泳社)、 『たった1日でも効果が出る! Facebook広告集客・販促ガイド』(翔泳社) 他多数

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