SNS活用のヒント

catch-img

ソーシャルメディアという名のショー


舞台とショー

企業でソーシャルメディアを公式に使おうと思っている人に伝えたい言葉があります。 「ソーシャルメディアは舞台であり、そこで繰り広げられるのはショーである」(Veronica Belmont) この言葉を聞いて、そうだな!と思う方はこの先を読む必要はありません。どういうことだろうと思ったら、続きを読んでみてください。


なぜ舞台なのか

ソーシャルメディアは、誰もがアクセスして見たり聞いたりすることができる場所です。それがおもしろければ、観客はまた見に来ます。 しかし、つまらなかったり、役に立たないものであれば、全部を見ることなく途中で席を立ってしまいます。そう思った観客は、二度と来ることはないばかりか「あの企業はつまらない」という評価をオンライン、オフラインを問わずいろいろな人に伝えることもあります。


なぜショーなのか

企業としてソーシャルメディアに取り組む場合、その場の思いつきだけで運用してしまっては、長く続けることができません。 そこで何を目指すのか、観客はどういう人たちなのか、その人たちに何を提供するのか、どうやって提供していくのかという戦略や企画を考えなければなりません。 ショーが始まったときには、すでにどうやって観客を引き込み、どこで盛り上がり、どのように終わり、そしてそれを次回にどうつないでいくのかということが決まっていないと、観客を楽しませることはできません。 理想的には、戦略をたてる人、コンテンツの企画をする人、コンテンツを作る人、舞台を管理する人、観客の反応を見る人など、それぞれ立場の異なる専門の人を用意することです。人的リソースの問題で、それが無理だとしても、必ず一人は専任の人がいるべきです。そして、その人が複数の視点からショーを作っていけばいいのです。


役者は役を演じきる

舞台に立っている人は、観客を魅了し、もっとその人のことが知りたいと思わせないといけません。 血の通わないロポットのような人の声は誰も聞こうとしないものです。かといって、平凡なありきたりの人間でも魅了することができません。 企業の情報を魅力的に伝えつつ、またその人個人の感覚も一緒に伝えていくことで、観客はその人に信頼を持ち、魅了されていきます。 企業の規模にもよりますが、顔となる人がたくさんいるよりも、ある程度人数を絞ったほうが効果的でしょう。ある人物を複数の担当者が演じることもあるでしょう。その場合は、担当者感で意識を合わせ、矛盾のないキャラクターを演じないといけないのです。 cotweet.comは、企業内で複数のTwitterアカウントを管理したり、複数人で同一のTwitterアカウントを利用する場合に便利なサービスです。有料バージョンと無料バージョンがありますが、有料バージョンではFacebookのファンページとの統合、Salesforce.comとの連携、各種ソーシャルメディアの利用状況の解析などの新機能が追加され、トータルにソーシャルメディアを管理することができます。


観客の反応に敏感に

観客は移り気です。一時的にファンになっても、コンテンツがマンネリ化したり、他にもっとおもしろいものを見つけたりすれば、もう劇場に来なくなります。 観客が面白いと思っているのか、注目しているのか、いらついているのか、退屈に感じているのかといったことを常に気にかけましょう。 それはTwitterのRT、フォロワー、RTの数、Youtubeの動画の再生回数、Facebookのファンの数、Webサイトのアクセス数などの数字によってある程度分析することができます。理想的には、観客が自由にコメントや意見を伝えられるようなフォームを用意することです。


駆け出しのころからのファン

特に小さい企業やブランドでは、初期のファンを大事にすることです。彼らが初期のころからファンであったことを自慢に思うような展開ができることが、一番の恩返しになるでしょう。 始めたばかりのころは、コメントはおろか、そもそも観に来る人がさっぱりいない、という状況に陥ることもあるでしょう。しかし、ショーに出ているプロフェッショナルだという意識を持ってコンテンツを作り続ければ、いつか必ずファンができるはずです。 そうした人たちが自分たちのことをもっと好きになってくれ、その情報を自分の周りの人にも伝えていきたいと思うようになるようなショーを続けましょう。


Show must go on!

「ソーシャルメディアは舞台であり、そこで繰り広げられるのはショーである」 これは自分が本物であることを意識してソーシャルメディアをショーのように見せていかなければならないということです。観客はオンラインでいつでもそのショーを観ることができるのです。 皆さんはどう思いますか。

深谷歩
深谷歩