Twitter

Twitterで爆発感染するデマ

ネットを流れるデマ

谷岡敏行氏をご存知だろうか。尖閣諸島での中国漁船衝突事件で殉職した、という修飾節を付け加えるとピンと来る方も多いだろう。結論から言えば、このような人物は存在せず、殉職した職員もいない。しかし、具体的な名前、詳細な状況説明を伴うストーリーとしてネット上を一人歩きしていくことになった。このデマの詳細やデマが拡散していった経緯について知りたい方はGoogleで検索してみるとよいだろう。

デマが拡散した経緯を簡単にまとめると次のようになる。まず漁船衝突事件をネタにした投稿が2チャンネルやニコニコ動画で公開される。さらに関連の書き込みがコピーを繰り返すうちに、ストーリーとしてまた手が加えられていく。作成者たちは、あくまでネタとして投稿しているのだろうが、それが伝播するうちに、一部のユーザーの間で「隠蔽された真実」として信じられてしまったようだ。

なぜ出所の不明確な匿名情報が信じられてしまうのか。以下のポイントから考えてみた。

  • ソーシャルメディアの登場による情報ループ
  • クリエーターとキュレーター
  • 現実の人間関係とオンラインの人間関係
  • ネットとデマの関係
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    なぜ人はRTするのか?

    なぜ人はRTするのか?

    人のRT欲に訴える記事

    ソーシャルプルーフとインフルエンサー」という記事でも紹介したように、ソーシャルメディアはソーシャルプルーフを可視化するようになりました。

    具体的には、TwitterのRT数、Facebookの「いいね!」ボタンを押される数、ソーシャルブックマークの数などがソーシャルプルーフで、数が多いほど、その記事は多くの人が読み、おもしろいと思ったことを保証します。

    ソーシャルプルーフとインフルエンサー」でも述べたように、急速にユーザーの間を情報が広まる条件として、伝達する人の中にインフルエンサーがいることがあります。

    しかし、広まる条件はそれだけではありません。インフルエンサーの影響で広まった後も、脈々とユーザーの間で共有されていく記事、共有されない記事の差がとても大きいのです。

    どうやら読むだけでなく「共有する」というアクションを起こさせたくなる何かがあることがとても重要なのです。

    では、その何かとはなんでしょうか。人が共有したいという気持ち、つまりRT欲、「いいね!」欲が発生する要因を考えてみました。

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    ツイート傾向分析調査報告:ツイートから解析する日本の現状

    ポジティブ or ネガティブ?

    ツイートの傾向

    Twitterはユーザーが自分の思いや考えを140文字で表現できるサービスである。現実におけるつぶやきがそうであるように、誰かに向けているわけでもなく、深い思いもなく軽い気持ちで文字にすることもあるだろう。

    この前提に従えば、他人の曖昧なツイートに一喜一憂することなど意味のないことである。しかし、時として誰かのツイートが自分に向けられているのではないかという意識が働くのも事実だ。今、あの人がつぶやいたネガティブなツイートは、もしかしたら自分のことを責めているのではないかなどと、被害妄想に陥る経験をしたことはないだろうか。私にはある。

    そこでふと思った。

    日々、膨大な数のツイートが流れていく中で、ネガティブなツイートとポジティブなツイートではどちらが多いのだろうか。

    私がフォローしている人たちは、あまりネガティブなツイートはしないため、ポジティブなツイートの方が多いという印象がある。あくまで個人のツイートとは言え、世界中に公開されてしまうことを思えば、ネガティブなツイートは控えようというフィルターがかかることも一因だろう。

    しかしこれはあくまで仮説である。そこで、仮説を検証するべく、約9万件のツイートを無作為に抽出し、その傾向を分析調査してみた。その結果を報告する。

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