世相を反映する新年の抱負、データからみる現在の空気感

すでに2013年の6分の1が過ぎました。お正月などに目標をたてた方もいると思いますが、目標は順調に達成できそうでしょうか。

さてFacebookは、Facebook上に2013年の抱負としてシェアされたデータを統計データとして公開しています。

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データは、性別、年齢、アメリカの地域(北東部、中西部、南部、西部)、抱負の種類によって分けてみることができます。

このデータを見ながら、アメリカの今の空気感を見てみましょう。

若年層のほうが収入を得ることに

まず、「経済」に関連するデータをみてみましょう。

どの年代でも経済に関連する抱負の1位は「貯金、収入を増やしたい」、2位は「大きな買い物をしたい(家/車/TVなど)」になりました。3位は「宝くじに当たりたい」というもので、どの年代でも数パーセント程度の人が抱負にかかげています。

「貯金、収入を増やしたい」は若い世代のほうが抱負としてあげている率が高く、「大きな買い物をしたい」は少なくなっています。

例えば、25−34歳では、59%が「貯金、収入を増やしたい」としているのに対し、「大きな買い物をしたい」は39%となっています。まずは、買い物をするための資金が必要ということでしょう。消費に消極的な若い世代が購入意欲をかきたてられる製品、サービスを作れるかが、アメリカ経済の回復の鍵になりそうです。

一方で45-54歳の世代になると「貯金、収入を増やしたい」は49%、「大きな買い物をしたい」は47%となり、収入と支出への抱負がほぼ拮抗していることがわかります。アメリカの経済では、この層が消費の主役になりそうです。

失業中だからこそできる学び

続いて「職業」に関連するデータです。

アメリカでは、2012年の失業率は8.23%で、2010年の9.6%から比べれば回復しているものの、日本と比較すると高い失業率になっています。

(出典:世界経済のネタ帳:失業率の推移(1980~2012年)(アメリカ, 日本)

失業率の高さの一方で、失業中に学位の取得や専門性を身につけるために大学、大学院などの籍を置くという人が2010年以降増えています。

Facebookにシェアされた抱負では、こうした世相も反映してか、「職に付きたい、現在の職を維持したい」に加え「よい学業生成、卒業、進学」と「もっと本を読みたい」という抱負が若い世代だけでなくあらゆる世代で上位になりました。

25-34歳では、44%が「職に付きたい、現在の職を維持したい」、25%が「よい学業生成、卒業、進学」と回答しています。

45−54歳の場合でも、41%が「職に付きたい、現在の職を維持したい」、「もっと本を読みたい」となっていますが、17%が「よい学業生成、卒業、進学」と回答しています。45−54歳の世代で、職業に関連する抱負をあげた人のうちの17%が学業に関連する抱負を上げているということから、アメリカの大学回帰の傾向が社会人層(しかも中高年)にも広がっていることがうかがえます。

恋には女性のほうが積極的

「人間関係」についての抱負については、性別も加味してみてみましょう。

18−24歳の男性の人間関係の抱負は、「家族と仲良くする」が52%、「友だちとの時間を増やす」が28%、そして20%が「恋をしたい/結婚したい」と回答しています。18歳になると家を出る文化のアメリカでは、離れたからこそわかる家族の温かみを感じている若い男性が多いようです。

同年代の女性の抱負は「恋をしたい/結婚したい」、「家族と仲良くする」がそれぞれ35%でした。「友だちとの時間」は29%です。この年代の女性にとっては、恋も家族も友だちもどれも大事に考えていることがうかがえます。なお恋愛がトップになった理由の一つとして、一般的な傾向として、女性のほうが「恋をする」というような抱負を口にしやすいことがあげられます。

なお、男性よりも女性のほうが恋愛関係の抱負をシェアする傾向はどの年代でも共通しています。

年齢が上がるほど、ネット使い過ぎの自分がイヤ

「時間管理」に関する抱負としては、「もっときっちりしたい」「習い事をしたい」ということに加え、「オンラインの時間を減らしたい」という抱負がありました。

この抱負は、年代が上がるに連れ、わずかずつですが増えていっています。

・18-24歳は8%

・25−34歳は8%

・35−44歳は10%

・45−54歳は11%

・55−64歳は12%

若い世代はネットで時間を過ごすのが当たり前になっている一方、年代が上がるに連れ、それまでは別のことに使っていた時間をネットに費やすことに罪悪感を感じているのかもしれません。「減らしたい」というのは、それだけ時間を費やしていることを自覚しているわけで、それでもやめられないというジレンマを感じている人がいることが伺えます。

ネットに「ネットの時間を減らしたい」と書いている時点で、ネットの時間を減らせないのではないかと思われ、恐らく2013年、人々がオンラインに費やす時間はさらに長くなるでしょう。

まとめ:抱負は現実の裏返しでもある

さて、データの比較することで上記のような傾向が見えてきました。

ちなみに、もっともシェアされた抱負のカテゴリーは「メンタル」でした。この分野の抱負をシェアした人は、全体の3割で、内容としては「もっと良い人になりたい」(53%)「充実したい生活をしたい」(30%)「ポジティブでいたい、ストレスなくいたい」(14%)がトップ3になっています。

「健康」に関するシェアは全体の2割で「エクササイズ」「痩せる」「もっとよい食生活」がトップ3に入っています。抱負は現在の姿の裏返しでもあります。このデータから、質の悪い食事により太ってしまい、しかも運動不足という人々が抱える課題も伺えます。

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