ソーシャルプルーフとインフルエンサー

proof

ソーシャルプルーフとインフルエンサーとは

最近、「ソーシャルプルーフ(Social Proof:社会的証明)」という単語を目にすることが増えてきました。特にソーシャルメディアを扱った英語の文献などで、しばしば目にします。

ソーシャルプルーフは、社会心理学の用語です。簡単に説明すると、あるものに対して賛同者が多くなるにつれて、そのあるものは信頼性を持つようになり、より多くの人に受け入れられるようになるということを指しています。

マーケティングの分野などでも使われることもあります。例えば、スーパーなどで見かける「これ、売れています!」のポップも一種のソーシャルプルーフを利用した広告です。消費者はこのポップを見たときに、「売れているということは、多くの人が選んでいるということであり、多くの人が選んでいるということは、その商品がよいものである可能性が高い」と考えます。これが購入の動機になるというわけです。

もう一つよく目にする単語が「インフルエンサー」です。インフルエンサーは他の人に影響を与える人です。インフルエンサーが推薦したものは、他の人が推薦した場合に比べて、より多くの人に届き、より多くの人の評価、行動に影響します。

今回は、ソーシャルプルーフとインフルエンサーについて考えてみましょう。

ソーシャルメディアとソーシャルプルーフ

ソーシャルメディアは、ソーシャルプルーフを可視化しました。そして、このことは多くの人のWebの閲覧行動に影響を与えるようになりました。

私は1年半ほどブログを運営していましたが、1年半の間に読者がブログにアクセスするきっかけが変化していることに気づきました。

具体的には、最初はブログへのアクセスはGoogleからの検索がほぼ9割でした。それが1年半後には7.5割ほどになり、参照リンクからのアクセスが2割近くまで増えました。参照リンクは、TwitterのRTがほとんどですが、ソーシャルブックマーク、Facebookのシェアからのアクセスも一定数あります。

さらに、それぞれの数が増えるほど多くの人がアクセスしてくることもわかります。これはブックマークやRTによって、露出の機会が増え、多くの人が目にするようになったこともありますが、数の多さが記事の評価となり、それを見て興味も持った人がさらにアクセスすることも一因です。

つまり閲覧者は、RTされている数、被ブックマーク数、シェアされている数によって「読んで損はない記事」かどうかを判断するようになったのです。これらの数はコンテンツの品質に比例する。これがまさにソーシャルプルーフの可視化なのです。

インフルエンサーの影響度の測り方

ブログ運営で気づいたもうひとつのことが、特定の人がRTした記事やブックマークした記事は、多くの人からRTやブックマークされ、アクセスも伸びるということです。この特定の人こそがインフルエンサーで、多くの人の行動に影響します。

特定のTwitterユーザーが他のユーザーに与える影響度を図る方法やサービスはいくつかありますが、よく使われているものに、Klout ScoreTwalueTwitalyzerなどがあります。

Kloutは、Twitterクライアントとして人気が高いHootsuiteなども採用している評価基準です。ユーザーのフォロワー数、発言がRTされる率、@をもらう率、ユーザー間の会話率、ユーザーの関係(多くの人と会話があるか、限られた人のみか)などが総合的に評価され算出されます。

先日、KloutはFacebookのユーザーの影響度も算出できるようになりました。リンクするコンテンツの多様性、動画の再生回数、友達同士でのやり取りの回数などを複合的に計測して、Facebook内での友達への影響度を評価します。

Twalueは、ずばりTwitterアカウントの価格を算出するサービスです。フォロワーやリストから評価します。

Twitalyzerも同様に複数の要因からTwitterアカウントの影響度を算出します。このサービスでは、ユーザーを以下のタイプに分類します。下にいくほど影響力は強くなります。

  • 日常ユーザー(ツイートするが影響度は少ない)
  • レポーター(人々とつながりコミュニケーションする)
  • ソーシャルバタフライ(個人のネットワークのなかでとてもアクティブ)
  • トレンドセッター(新しいアイデアを共有するアーリーアダプター)
  • ソートリーダー(実践的先駆者、多くの人が意見に耳を傾けるリーダー)
  • 上記の5つでインフルエンサーであると言えるのは、ソートリーダーとせいぜいトレンドセッターまででしょう。

    未知の木の実を食べる人と食べない人

    狩猟時代、新しい木の実を見つけた時にそれを食べてみる人と、すぐには食べない人の2種類がいました。

    誰も食べたことのない木の実を食して、有毒性や味を試して食べられるかどうか判断することは、とてもリスクの高い行為です。時に死に至ることもあるでしょう。

    それに比べて、可食であることがわかってから食べる場合、リスクは低くなります。実際に試して安全性を確認した人の人数がソーシャルプルーフであり、増えれば増えるほど安全性も高まりますし、品質も信頼性が高くなります。

    先駆的に新しい木の実を食べて評価しその情報を伝える人と、ソーシャルプルーフのある木の実を食べる人では、どちらが社会の中で高い評価を得るでしょうか。もちろん、前者です。

    ソートリーダーとは、他の人に先駆けてたくさんの未知の木の実を食べる人であり、さらにその木の実の情報を他の人に伝える人です。だから、彼らの意見は価値があり、人々は彼らの意見に影響を受けるのです。

    キュレーターも極めればインフルエンサーになる

    今日からキュレーターになろう」という記事では、コンテンツキュレーターについて説明しました。実は、コンテンツキュレーターとしてのセンスを極めればインフルエンサーになることもできるのです。

    そのためには、ソーシャルプルーフを得たコンテンツのみ共有していてはいけません。自分でコンテンツを探し、まだ誰も評価していない記事を自分で評価し、それを他の人と共有するのです。

    繰り返していくうちに、そのキュレーターのセンスが周りの人に認められていくことになり、多くの人へ影響を与えるようになります。どうせやるなら、影響力のあるキュレーターを目指しましょう!

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