ウェブマスターツールの+1 統計情報:Google+でCTR3%向上

Google+1ボタンが提供されてから、半年以上が経過しました。+1ボタンはGoogleの検索表示にポジティブな影響を与えるとされています。

具体的には、Google検索時の表示に+1の数や+1した関連のあるユーザーが表示されることによって、検索からのページ誘導に影響を与えるといわれています。

今回は、Googleのウェブマスターツールから、+1が検索結果のクリックに与える効果を見てみました。

ウェブマスターツールの設定をしたのが、1月中旬のためデータは1ヶ月ほどしかないのですが、+1の効果をみることができました。

ウェブマスターツールのサイト設定の方法や利用などについては、ウェブマスターツールのヘルプをご確認ください。

+1 統計情報

ウェブマスターツールに「+1 統計情報」というデータが表示されます。+1 統計情報には、以下の3種類が含まれています。

・検索の影響

・アクティビティ
・ユーザー

ウェブマスターツールにアクセスして、データを見るWebサイトを選択すると、左側のメニューに「+1 統計情報」が表示されるので、クリックして詳細を表示します。

検索の影響:+1付きの検索結果は平均3%CTR向上

「検索の影響」では、Googleの検索結果が表示されたときに、+1ボタンが表示やクリック率にどういう影響を与えたかを表示することができます。

1ヶ月間の間に、Googleの検索結果に、Social Media Experienceが+1付きで表示された回数、+1ページ付きのリンクがクリックされた回数などがグラフ表示されます。

グラフの下には統計データが表示されます。検索結果への表示回数やクリック回数によって、データを並べ替えて、+1がついて表示された検索結果と、ついていない場合の検索結果でのクリック率(CTR)を比較することができます。

以下は、総クリック数の多い順に並べて、+1のあるCTR、+1のないCTRを表示したところです(表示項目はインプレッション数やクリック数、+1付きのクリック数などで切り替え可能)。データを見るとやはり+1があったほうがCTRは向上し、サイト全体を平均すると3%ほど、CTRが向上することがわかります。

例えば、上の図で2番目に表示されている記事(http://socialmediaexperience.jp/4193)のデータを見てみると、1ヶ月間で以下の成果がでています。

検索結果表示回数:250,000回

総クリック数:15,000回
+1 のない CTR:6%
+1 での CTR:12%
+1 での CTR の変化:↑6

なお+1がついたときのCTR、ついていないときのCTRで十分な数がある場合は、「+1でのCTRの変化」の列に変化数が表示されます。

データが1ヶ月ほどしかないため、ここに表示された数値は一つしかなかったのですが、6%向上していることがわかります。

検索結果のCTRが6%向上するというのは、相当のSEO効果があると判断できます。

アクティビティ:サイトが+1された回数

「アクティビティ」では、Webサイトが+1された回数が表示されます。

自分のWebサイトから+1された回数、Webサイト外(検索結果や広告)などから+1された回数がグラフ表示されます。

その下にはURLごとの+1された回数が一覧表示されます。

ユーザー:+1したユーザーの統計情報

「ユーザー」では、+1したユニークユーザー数、さらに統計データとして、性別、年齢、所在地などを表示します。「+1したユーザー」=「記事をシェアしたユーザー」です。シェアするときの動機はいろいろではありますが、+1はFacebookの「いいね!」と同様ポジティブに評価した時にクリックされることが多いと想定すると、コンテンツをどういったユーザーに受け入れられているのかを分析するためのデータとして活用することができるでしょう。

情報は匿名データとなり、+1したユーザー数が一定数に達するまでは表示されません。

今回は855人ほど+1したユーザーがいたのですが、統計情報は表示されませんでした。ただ、なぜか直近が0と表示されるため、なにか不具合があって表示されないのかもしれません。

Google+の検索結果に対する影響の強さ

Googleは、検索結果にソーシャルコネクションのあるユーザーの+1が表示されることで、表示されているコンテンツの信頼性が上がり、クリックされやすくなるという仮説のもと、+1ボタンの普及を図っています。

今回、Social Media Experienceのデータから、検索結果に知り合いの+1が表示された場合、CTRを上昇させる効果があることがわかりました。+1されている件数も検索アルゴリズムに影響を与える様になっていますし、今後さらに+1がGoogleの検索結果に影響を与えることになるでしょう。

Social Media Experienceの1月のアクセス解析を見ると、訪問数のうち約58%がGoogleの検索からの流入でした。Facebookからの流入はモバイルとあわせても6%程度なので、ソーシャルメディア上でシェアされることが重要とはいっても、やはりGoogle検索の影響力はまだまだ大きいといえます。

Social Media Experience1月全体のトラフィック

ちなみに、サイト開設当初は、ソーシャルメディアからのシェアがアクセスのうち約半分を占めており、検索エンジンは13%ほどでしたが、1年半ほどサイトを運営することで、過去記事が増えたため検索エンジンからのアクセスが増加しました。

しかし、記事執筆時の新着の記事のトラフィックだけでみると、やはりFacebookやTwitterなどソーシャルメディアからの流入が65%を占めています。ここでは、Google+1のシェアによるトラフィックはわずか0.3%程度でした。

この結果から、やはり最新記事のトラフィック流入については、Facebook、Twitterなどソーシャルメディアからのシェアの影響が強く、過去記事については検索エンジンが強いということができます。

まとめ:SEO対策としてのGoogle+から脱却できるか?

今回はGoogleのウェブマスターツールを使って+1が検索に及ぼす影響について検証してみました。データから見れば、知り合いの+1が表示されることは、ユーザーの心理に影響し、CTRを向上させることがわかりました。

こうした事実から、SEO対策として「とりあえず」Google+を使って、コンテンツのシェアをしているという人も多いでしょう。特にコンテンツマーケティングは、用意したコンテンツをユーザーに能動的に見に来てもらう施策であるため、Googleの検索結果は重要な経路となります。

しかし、Google+をソーシャルメディアとして見た場合は、最新記事のトラフィックへの影響が少ないことからまだその存在感は薄いといえますし、実際そこで発生しているコミュニケーションもFacebookやTwitterと比べるとごくわずかです。

Google+がソーシャルメディアとして成長していけるかどうかは、SEO対策としての効果だけでなく、今後のユーザー数の増加、Google+でなければできない機能(しかも魅力的)の搭載が必須だといえます。

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