Facebookページのインサイト:データ分析によるコンテンツ最適化

Facebookページのインサイトが新しいインサイトに変わりました。旧インサイトは、2012年2月15日にアクセスできなくなるので、必要があればデータのバックアップをとっておきましょう。

今回は、Facebookのインサイトについて解説し、ユーザーとのコミュニケーションを活性化させるためにチェックすべき項目などについて解説します。

なお、Facebookの公式の新しいインサイトのガイドは、こちらをご覧ください。ただし現在は、日本語版は提供されていません。

「話題にしています」をまずは理解する

インサイトの解説に入る前に、Facebookページの「いいね!」の数の下に表示される「話題にしています」の数について、解説しましょう。

「話題にしています」の数字は、直近7日間の間にページに対して以下の行為を行ったユニークユーザー数を表示します。基本的にユーザーのニュースフィードに反映される行為がカウントされます。

・Facebookページへの「いいね!」

・Facebookページの投稿に対して、「いいね!」またはコメント、シェアをする
・FacebookページからのFacebookクエスチョンに対して回答する
・Facebookページが作成したイベントに対して参加可否を回答する
・Facebookページに言及する
・写真にFacebookページをタグ付けする
・スポットにチェックイン、またはその場所をリコメンドする

ただし、「話題にしています」の数字は、リアルタイムではなく、2日前時点での数字が表示されます。

Facebookページに言及するってなんだろう?

数えられる行為の一つである「言及する」というのは、投稿などにそのFacebookページへのリンクが付く形(タグ付け)で、話題にすることです。投稿するときにFacebookページ名の前に@をつけることで、言及したことになります。

カウントされるとき、されないとき

あるユーザーがレストランに行きました。このレストランのFacebookページ名は「xxxレストラン」だったとします。以下の場合は、カウントされます。

・「@xxxレストラン」としてお店について投稿

以下の場合は、カウントされません。

・「xxxレストラン」としてお店について投稿

Facebookページ名の前に「@」を付けて投稿することでカウント対象となります。

また、カウントされる行為を同じユーザーが計測期間の7日以内に行った場合、カウント数は1になります。

理由は、7日間の間にFacebookページと交流したユニークユーザーがカウントされる事になっているからです。

「話題にしている人」のインパクト

「話題にしている人」の数は、「いいね!」の数と同じように、すべてのユーザーが見ることができます。

よって、Facebookページに訪れた人にとっては、そのページが盛り上がっているか、参加するべきかどうか判断する指標になるでしょう。

7日間の合計値が表示されるので、たまに盛り上がる投稿をするよりも、継続的に投稿をしてユーザーとエンゲージしたほうがよいということになります。単に数字に一喜一憂するのではなく、数字を目安に少しでも多くの人と交流できるような日々の運用を考える必要があるでしょう。

インサイトを見てみよう

新しいインサイトは、管理人アカウントでFacebookページにアクセスすると、左側のメニューに表示されるようになっています。ただし、「いいね!」の数が30未満の場合、インサイトを利用することはできません。「インサイト」をクリックするとダッシュボードが表示されます。

インサイトのダッシュボードには、直近1ヶ月のデータがグラフで表示されます。現在のところ、インサイトのダッシュボードの情報については、表示期間を変えることができません。過去のインサイトデータを保存する場合は、データのエクスポート(後述)をしてください。

グラフのX軸に表示されている丸は、投稿の件数を表示します。投稿回数が多ければ、大きくなり、少なければ小さくなります。

「合計リーチ」とは、7日間の間に、Facebookページに関連するコンテンツを閲覧したユニークユーザー数です。Facebook広告やスポンサー記事の表示回数も含まれます。

ページの投稿への反応を見る

グラフの下には、ページの投稿ごとによるユーザーからの反応が表示されています。

リーチ:

28日間の間に投稿を閲覧したユニークユーザー数

アクションを実行したユーザー:

投稿をクリックしたユニークユーザー数。「いいね!」、コメント、リンクのクリック、投稿の非表示など何らかのアクションがすべて含まれる

話題にしている人:

ページの投稿に対して反応したことで、ニュースフィードに表示されたユニークユーザー数。反応とは、「いいね!」、コメント、シェア、イベントの回答、クエスチョンへの回答が含まれる。

クチコミ度

「リーチ」に対して「話題にしている人」の割合。

それぞれの項目をクリックすると、ソートすることができます。また、投稿のタイプ(投稿、写真、リンク、動画など)で絞り込んで表示することもできます。

ページの投稿の反応の詳細を見る

表の数字をクリックすると、さらに詳細なデータを円グラフで確認することができます。

リーチ

リーチをクリックすると、どういう経路でその投稿を閲覧したのかを表示することができます。

オーガニック:

Facebookページまたはニュースフィード上で投稿を見たユニークユーザー数。

クチコミ:

友達が「いいね!」、コメント、シェア、イベントの返答、クエスチョンに回答したことによって、投稿を閲覧したユニークユーザー数。

有料:

Facebookの広告では、Facebookページの投稿に対する反応を広告の内容にして配信できる「スポンサー記事」およびFacebookページの投稿そのものを広告の内容にできる「Page Post Ad」がある。有料とは、これらの広告によって、投稿を閲覧したユニークユーザー数。

アクションを実行したユーザー

「アクションを実行したユーザー」の数をクリックすると、投稿に対してユーザーがどういう形でエンゲージしたのかを表示します。投稿の内容によって表示される項目が異なります。

「アクションを実行したユーザー」はユニークユーザー数ですが、アクションの数は回数なので、同じユーザーが複数回クリックした場合なども、すべてカウントされます。

動画の再生:

Facebookページ内で動画が再生された回数。動画のリンク先へのクリックは含まれない。

写真ビュー:

投稿した写真がクリックされてフルサイズで表示された回数。

リンクのクリック:

投稿に含まれるリンクがクリックされた回数。

生成された記事:

投稿に「いいね!」、コメント、シェア、イベントの返答、クエスチョンに回答したことによって、記事が生成された回数。

否定的な意見:

投稿を見て、ニュースフィードから非表示にしたり、記事を(スパム、不適切)として報告したユニークユーザー数。ページに投稿したコメントの内容が否定的であっても、ここにはカウントされません。

話題にしている人

話題にしている人をクリックすると、その投稿に対して反応したことでニュースフィードに記事が生成された件数が表示されます。

「いいね!」、シェア、コメント、イベントへの返答、クエスチョンへの回答の件数がそれぞれ表示されます。

いいね!

インサイトのメニューから「いいね!」を選択すると、Facebookページに対して「いいね!」と言っているユーザーの統計データ、新規「いいね!」の数、「いいね!」取り消しの数、「いいね!」がクリックされた場所を表示します。

これらのデータの意味は、旧インサイトと同じです。

リーチ

インサイトのメニューから「リーチ」を選択すると、Facebookページへの「いいね!」をしているユーザー、していないユーザーを含めて、Facebookページに関するコンテンツを閲覧したユーザーの統計データなどを表示します。

リーチの方法(リーチと頻度)

初めて出てくる新しいデータは「頻度別ユニークユーザー」数です。これは、指定した期間内にそのコンテンツを見た回数ごとのユニークユーザー数を表示します。

例えば、上記のグラフで言えば、Social Media ExperienceのFacebookページに関するコンテンツ(ページそのもの、ニュースフィードに表示)を閲覧した回数が1回であるユニークユーザー数が1,063人、21回以上閲覧したユニークユーザー数が553人であることがわかります。

複数回閲覧しているユーザーは、「いいね!」をクリックしているユーザーで、定期的にSocial Media ExperienceのFacebookページの投稿を何らかの形で閲覧しているユーザーと推測できます。これにより、Facebookページで発信している情報が、ファンの人数に対してどの程度届いているのかを確認できます。

リーチの方法は、「全ページコンテンツ」「あなたの投稿」「他の人の記事」で分けて表示することができます。他の人がシェアやコメントしたことで、ニュースフィードにどれくらい表示されたのか、自分の投稿がどれくらいリーチしたのかがわかります。

ページアクセス

ページアクセスには、Facebookページのページビューや表示されたタブの回数などが表示されます。これらは、旧インサイトで表示されたデータと同じです。

話題にしている人

インサイトのメニューから「話題にしている人」を選択すると、話題にしている人の統計データ、話題にしている方法を表示することができます。

話題にしている方法

ここで注目するべき項目が「話題にしている方法」です。プルダウンメニューから、話題にしている方法を選択することができます。

「クチコミリーチ」では、話題にされたことによって、その投稿を閲覧したユニークユーザー数を表示します。指定した期間の日からみて直近の7日間で閲覧したユニークユーザー数を表示しています。

「話題にしている人」と「クチコミリーチ」の相関を見て、ユーザーがどういう形で話題にしたとき、多くの人に情報が届くのか検証してみるとよいでしょう。

インサイトデータのエクスポート

「データをエクスポート」をクリックすると、インサイトデータをエクセルまたはCSV形式で出力することができます。

ボタンをクリックするとダイアログボックスが表示され、出力するデータの期間、ファイル形式、データのタイプを選択することができます。

データのタイプには、ページに統合されたデータである「ページレベルのデータ」と、投稿ごとのデータである「投稿レベルのデータ」があります。

エクスポートしたデータには、インサイトで扱う数字をさらに細かく分けたデータが表示されるので、詳細に分析することができます。しかし、細かすぎて運用の評価をするには、このまま利用するには適しておらず、何らかの加工をしたほうがよいでしょう。

残念なのは、投稿した時間が表示されないことです。投稿時間は、ウォールに表示されるので、時間によるリーチの差などを調べるには、エクスポートしたデータと時間を手動で組み合わる必要があります。

投稿ごとのリーチ、話題にしている人

管理人アカウントでFacebookページにアクセスすると、インサイトにアクセスしなくても、各投稿ごとにリーチ、話題にしている人の人数を確認することができます。運営状況を簡単に把握するには便利です。

「投稿レベルのデータ」でエクスポートしたデータには、投稿を見たユニークユーザー数、投稿ごとのインプレッション数も表示されるので、投稿の効果を厳密に評価したい場合は、エクスポートしたデータを利用すると便利です。

インサイトデータをどう解析するか?

インサイトから得られるデータを活用することで、Facebookページ運用者はどういったコンテンツがユーザーとのコミュニケーションを発生させやすく、またユーザーが友達に広めてくれる可能性が高いのかを定量的に把握することができるようになりました。

「写真付きの投稿は反応がいい」「テキストは長すぎるよりも、3行程度にまとめたほうよい」「リンクを掲載するときは短縮URLよりも、通常の表記のURLのほうがクリックされやすい」

上記のようなFacebookページ運用の「コツ」を知っている運用担当者も多いでしょうが、実際に自分のFacebookページではどう影響するのか、ということをインサイトのデータだけで解析できるようになりました。

Facebookページのテーマや目的によっては、写真よりも動画のほうが反応がよいこともあるでしょうし、解説の文章を長く書いたほうが、シェアされるということもあるはずです。

これからは、インサイトのデータを元に自分のFacebookページに適した評価をしたり、運用の最適化をはかるべきです。例えば、イメージビデオを作成した時、その動画が再生された回数に注目するべきですし、クエスチョンを投稿した場合はクエスチョンへの回答やリーチしたユーザー数を検証するとよいでしょう。

上記を前提に、Facebookページの目的に関わらず、チェックしたほうがよいオススメの項目をまとめました。

「話題にしています」の数は意識しよう

本記事の前半でも解説しましたが、「話題にしています」は、Facebookページを訪れたすべてのユーザーが閲覧できる数字ですので、ページへの「いいね!」の数と同様に増加することを目指して運用するとよいでしょう。

集まったユーザーに対しても最も適切なコンテンツを用意し、適切なタイミングで配信するようにしましょう。

反応が多い投稿、少ない投稿を把握する

インサイトのダッシュボードの「ページの投稿」の表データは、ソートすることができます。

「アクションを実行したユーザー」のセルをクリックすると、ユーザー数で昇順、降順に並べ替えることができます。これによって、反応を得られやすい投稿、得られにくい投稿がわかります。

同様に、「リーチ」「話題にしている人」「クチコミ度」でソートすることで、リーチしやすい投稿、話題にされやすい投稿、クチコミされやすい投稿を分析することができます。

否定的な意見はどれくらいか

ユーザーのニュースフィードで、非表示にされるなど、否定的な反応があった投稿もわかるようになりました。Facebookでは、ユーザーが投稿を非表示にすると、次のステップで「いいね!」の取り消しを誘導するメッセージも表示される仕様になっています。

数件であればそれほど気にする必要はありませんが、「いいね!」の数やコメント数に比べて、否定的な反応が多すぎる場合は、投稿内容に問題がないか考えなおしてみるとよいでしょう。

リーチの方法

リーチの方法は、「全ページコンテンツ」「あなたの投稿」「他の人の記事」でわけて表示することができます。

「あなたの投稿」にして、「頻度別ユニークユーザー」を見ると、指定期間内にユーザー1人当たりどれくらい投稿を閲覧したかがわかります。回数が多いユーザーが多いほど、Facebookページに対して「いいね!」をしているユーザーのニュースフィードに投稿が表示されている可能性が高いと考えられます。ファンに情報が届けられていると考えられます。

頻度の少ないユーザーが多すぎる場合、投稿がニュースフィードに表示されにくくなっている可能性があります。投稿への反応の数や否定的な意見の数と合わせて検証し、要因を考えてみましょう。

この数字から本当にファンに情報を届けられているかどうかを判断することができます。

人口統計データの比較

「いいね!」しているユーザー、「リーチ」しているユーザー、「話題にしている人」の人口統計データがそれぞれ表示されます。これらを比較することで、より最適なコンテンツを設計することができます。

例えば、「いいね!」をしているユーザーで、最も多いカテゴリが「25−34男性」で、「話題にしている人」で最も多いカテゴリが「25−34女性」であった場合、投稿の内容をより女性向けにしたほうが、さらによい反応が得られることがあります。逆に、もっと男性よりにすることで、今まであまり話題にしていなかったユーザーのエンゲージメントを高めることもできるかもしれません。

そもそも、どういうターゲットに情報を届けることを目指していたのか、どういう目的で運営しているのかを振り返りながら、より効果的な運用を検討しましょう。

クチコミリーチの影響力はどれくらいか?

「話題にしている人」タブの「話題にしている方法」で「クチコミリーチ」がわかります。

これを切り替えてみると、Social Media Experienceの場合は、「ページへのいいね!」のクチコミリーチが最も高くなります。

一方で「ページの投稿に関する記事」では、話題にしている人が100人以上いても、クチコミリーチはわずか数件です。せっかくユーザーが話題にしても、Facebookページに「いいね!」をしていないユーザーが見る機会はほとんどないということになります。

しかし、友達が新しくFacebookページに「いいね!」をしたときのFacebookページへの興味の持ち方と、友達がページの投稿に対してコメント付きでシェアしたときの興味の持ち方では、後者のほうが高いでしょう。

よって、ページへの新規「いいね!」はクチコミによってリーチしたときの影響力は少ないけれど、もっとも露出の効果が高くなるという評価が適切でしょう。

一方で、ページの投稿に対してユーザーがコメントや「いいね!」で反応してくれても、ページに「いいね!」をしていない友達のニュースフィードに表示される可能性は非常に低いのですが、表示された時は相応の効果があると考えられます。ユーザーの投稿に対してどう話題にしたか、それによって投稿のクチコミリーチはどれくらいになったか、ということについては、「投稿レベルのデータ」をエクスポートして、相関をみることができます。

まとめ

新しいインサイトになって、詳細なデータが収集できるようになりました。本記事では、特にチェックしたい項目なども合わせて紹介しました。

これらのデータを分析することで、もっともユーザーから反応が得られやすいコンテンツや、タイミングなどがわかってくるはずです。あるいは、最も見てもらいたい投稿への反応だけにフォーカスして評価することもできます。

これらの情報を適切に分析して、Facebookページに集まってきたユーザーの好奇心や知識欲を刺激する最適なコンテンツを届けられるようにしていきましょう。

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