やっちゃっていませんか?Facebookの規約違反

2013年8月28日、Facebookページの利用規約が改訂され、Facebookページ上で直接コンテストを開催することが可能になりました。詳細については、以下の記事をご覧ください。

Facebookページ利用規約改訂!コンテストをFacebookページで開催可能に。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

すでにご存知の方も多いとは思いますが、Facebook上で賞金や賞品のかかったキャンペーンやコンテストを開催する場合、Facebookのプロモーションガイドラインにのっとって行う必要があります。

しかし、最近大手企業などでも明らかに規約違反をしているキャンペーンを開催している例があります。また先日、「Facebookブランディング講座」にてこのお話しをしたところ、ご存じない方も多いようでしたので、ここで改めて注意事項を整理しておきます。

大手衣料品店のFacebookページが急に消えた理由

2010年12月にフランスの大手衣料品店KiabiのFacebookページが、ガイドラインの違反によって完全にページが削除されました。

その時点でのファン数は130,000人でフランスでも最大級のFacebookページでした。

Facebookページの削除理由は、開催したコンテストの運用方式でした。具体的には、Facebookページのウォールにコンテスト用のコンテンツをユーザーに投稿させていたのです。

結局、Facebookページの削除によりコンテストは中止になりました。しかも投稿したユーザーのデータも戻らないということでした。

この運用方式の何が問題であったかわかりますか?ガイドラインの中身を確認してみましょう。

ガイドラインの対象になるもの

プロモーションガイドラインが対象にしているものは以下のとおりです。

・コンテスト

金銭価値のある賞品が用意されており、優勝者がスキルに基づいて(つまり、特定の基準に基づいた審査によって)決定されるプロモーション

・懸賞

金銭価値のある賞品が用意されており、当選者が抽選で選ばれるプロモーション

つまり、金銭的な価値がある賞品が用意されており、それを参加した一部の人が獲得できるようなプロモーションを行う場合に適用されると考えられます。

専用アプリか独自アプリを使おう

プロモーションガイドラインには、以下のように書かれています。

Facebook上でのプロモーションは、Facebook.com上のアプリのキャンバスページまたは、Facebookページのタブ上のアプリ内で運営する必要があります。

つまり、これはサードパーティが提供するFacebookアプリを使うか、自分でアプリを作ってそのキャンバスページ上で行う必要があるということです。

Facebook内にプロモーションに関わるデータを保存せずに、外部のサーバーに保存して管理して欲しいということでもあります。

サードパーティのアプリとしては、有料になってしまいますが、WildfireNorthSocialinvolverが提供するアプリが定番です。

Facebookとは関係ないことを明確に

コンテストやプロモーションを開催する場合、それは企業あるいはブランドが開催するものであり、Facebookとは関係がないことを明確に記さなければいけません。

また、コンテストによって収集される情報は、Facebookではなく、サードパーティ(運営者、アプリ提供者)に渡ることを明記する必要もあります。

「いいね!」だけではだめ

プロモーションガイドラインには、以下のように書かれています。

Facebook機能をプロモーションの参加または応募手段として使用することはできません。たとえば、Facebookページへの「いいね!」や、スポットへのチェックインにより、自動的にプロモーションに参加または応募するように設定することはできません。

「いいね!」をするだけで抽選の権利を与えるということはできません。

ただし、以下に記されているように、参加のステップの中にページへの「いいね!」をクリック、スポットへのチェックイン、アプリとのつながり(アプリの認証を許可してインストールすること)を条件にすることは可能です。

Facebookページへの「いいね!」や、スポットへのチェックイン、アプリとのつながり以外のFacebook機能を使った何らかの動作を実行することを参加または応募の条件とすることはできません。たとえば、ウォールの投稿に対して「いいね!」する、ウォールに投稿された写真にコメントする、などの動作を参加または応募の条件とすることはできません。

「いいね!」をクリックした上で(応募条件)、さらにアプリを使ってコンテストに参加してください(応募の実行)、というようなものはOKです。

ただし、それ以外はのFacebook機能を参加、応募条件とすることはできないとあります。つまり、ウォールの投稿への「いいね!」、写真へのタグ付けなどを参加条件にすることはできません。

良い例:

Facebookページの「いいね!」をクリックしてから、コンテスト用アプリを使って応募してください。

悪い例:

Facebookページに投稿された写真に「いいね!」をクリックしてから、コンテスト用アプリを使って応募してください。

ややこしいですが、ここはきちんと理解しておきましょう。

2009年に話題になったのが、IKEAの新店舗のオープンのキャンペーンです。店舗の店長と友達になって、店長の個人アカウントに公開された写真に一番早く自分の名前をタグ付けした人にプレゼント、というものです。

この事例は、現在の規約に照らし合わせれば、明らかにアウトです。この事例は、日本ではいまだに成功事例として紹介されていることもありますが、注意しましょう。

ちなみに、この店長のFacebookアカウントは現在アクセスできなくなっています。このキャンペーンによって削除されたのか、個人的な理由なのかは不明です。

「いいね!」を投票に使ってはいけない

ソーシャルメディアでは、ユーザーの意見やコミュニケーションが中心になるもの・・・。しかし、「いいね!」を投票の手段に使ってはいけません。コメントの数も同様に使ってはいけないと考えられます。

Facebookで当選通知をしてはいけない

プロモーションガイドラインには、以下のように書かれています。

Facebookのメッセージ、チャット、プロフィールまたはFacebookページへの投稿など、Facebookを通じて当選者に通知することはできません。

つまり、Facebook経由では発表できないということです。ここも非常に注意したいところです。

では、どのように発表すればいいのでしょうか。

一つの答えがアプリです。自分で開発したアプリを利用すれば、ユーザーの登録メールアドレスを取得できるので、そこから連絡することができるでしょうし、サードパーティのアプリでも、自動的に取得できるようになっているものもあります。

あるいは、応募時に連絡先を登録してもらうことです。

Facebookの機能を使えば簡単なのですが、それができないので必ず通知する仕組みを、計画時に設計しておいてください。

Facebookに言及してはいけない

プロモーションガイドラインには、以下のように書かれています。

プロモーションにおいてFacebookの名称や商標、商標名、著作権、その他の知的所有物を使用したり、プロモーションの規定や資料においてFacebookについて言及することはできません。ただし、セクション2の義務を遂行するうえで必要な場合は除きます。

プロモーションにFacebookが関係ない、と伝えるときだけしか、Facebookのことには触れてはいけないというものです。「僕の名前はもう口にしないでくれ!でも、誰かに僕と君は無関係だっていうときだけは言ってもいいぞ。」けんもほろろに振られたときの苦い思い出がよみがえってきます。

こういう場合は大丈夫

だめな例ばかりだと、Facebookを使うのが恐ろしくなってしまうので、問題のない例を紹介しておきましょう。

ファン全員へのプレゼントやクーポン

ユーザーが「いいね!」をクリックしているかどうかでページをわけて、クーポンなどをプレゼントするといったものは問題ありません。

基本的に、全員にプレゼントするものならば問題ないでしょう。

今週のファン

allrecipiesCiscoなどで行っているのが、Facebookページに投稿された写真の中から1枚を選んで、その人を一定期間「今週のファン」としてプロフィールアイコンに飾るという施策です。

これも抽選ではありますが、プレゼントは「金銭的な価値がある」ものではなく「栄誉」なので、問題ありません。

Facebookは告知だけ、外部サイトでコンテスト

Facebookではコンテストの内容の紹介などを公開し、実際の投稿は外部サイトで行うものです。また、コンテストの結果をFacebookページで公開し、優秀な作品として選ばれたものを紹介し、それぞれの作品に対して「いいね!」するといった使い方も問題ありません。

まとめ:消されたら大きなマイナス

現在、規約違反の取り締まりがどの程度行われているのかは判断できません。冒頭で紹介したフランスのKiabiの事例からもわかるように、何の警告もなしにある日突然削除されることがあります。ユーザーとエンゲージしたいという熱い想いと人とコストと時間を大量に費やしたFacebookページがある日、あとかたもなく消えてしまったら・・・。

こんな悲劇があったときに、本当にがっかりするのは企業ではなく、参加したり楽しみにしてくれていたユーザーなのです。

ルールの遵守はどこの世界でも必要なことです。

ルールを守って楽しいキャンペーンを行いましょう。なお、ガイドラインは予告なく変更されることがままありますので、キャンペーンを開催する前、開催中はこまめにチェックしておきましょう。

関連記事


この記事にコメントをどうぞ

Social Media Experience
記事提供
運営会社