Facebookの外部サイトへの誘導効果:ドメインインサイト

Facebookのドメインインサイトが新しくなり、新しいソーシャルプラグイン(コメント)を利用した解析機能なども利用できるようになりました。

ドメインインサイト(Webサイトのインサイト)は、指定したドメインからのFacebookページへの流入、Facebook上でシェアされたリンクの表示回数やクリック率(アクセス率)などを詳細に表示するものです。

Facebookでは、ユーザーが外部サイトのコンテンツのリンクを共有することができます。このリンクされた情報は、友達、またその友達というように、次々にニュースフィードなどを通して共有されていきます。誰かが共有したリンクは、別のユーザーの興味をひき、外部サイトへのアクセスのきっかけとなります。

ドメインインサイトは、実際にこうした活動を数値化して表示するものです。

Facebookでのユーザーの利用状況をキーにしたアクセス解析なので、Google Analyticsとも異なるデータが収拾できます。

Social Media Experienceでも設置をしています。今回は、ドメインインサイトの設定、インサイトの読み方、データの利用などについて紹介します。

利用条件

ドメインインサイトは、登録するドメインに設置したWebサーバーの管理権限があれば、誰でも利用できます。Facebookのユーザーアカウントは必要ですが、Facebookページがなくても利用できます。また、参照できるデータが限られてしまいますが、該当のWebサイト内で「いいね!」ボタンなどFacebookのソーシャルプラグインを設置していない場合でも利用することができます。

利用するには

ドメインインサイトを利用するには、以下の手順でドメインの登録を行います。

インサイトダッシュボードにアクセスし、「ウェブサイトのインサイト」をクリックします。

「ウェブサイトのインサイトを取得」画面が表示されるので、ドメインを指定します。

続いて「リンク先」を指定します。自分の個人アカウント、Facebookページ、アプリから選択することができます。ここで登録したアカウントのみがインサイトを確認することができます。

出力されたコードをWebサイトのトップページの<head></head>内に記述します。

これで登録できました。

データを見る

データが収拾されるようになったらデータをみてみましょう。Social Media Experienceの場合、データが表示されるようになるまで48時間程度かかりましたので、すぐに表示されない場合少し待ってみてください。

インサイトダッシュボードにアクセスすると、登録したドメインが表示されます。

「インサイトを見る」をクリックしましょう。

以降では、データの見方を紹介するとともに、Social Media Experienceで収集した実数値データから分析できることを紹介していきます。

概要

「概要」では、収集したデータの概要を表示します。具体的には「いいね!」やシェアが発生する回数などが表示されるので比較することができます。

なお、概要で表示される「サイトへの反応」とは、以下の2つを指します。

・ソーシャルプラグイン(「いいね!」ボタン)のクリックで、指定したドメインのコンテンツを共有。コメント付きで「いいね!」をクリックした場合もこちらに含まれる

・Facebookでの近況シェアやウォールへの投稿で、指定したドメインのコンテンツのリンクを共有

Facebook内リンク共有は3倍の外部アクセスにつながる

一番上の数字をみてみましょう。

「サイトへの反応」の合計、「Facebook上の分布」、「外部サイトへの参照トラフィック」が表示されています。

Facebook上の分布とは、ユーザーのリンク共有のアクション(「いいね!」ボタンのクリックと近況やウォールでのリンクのシェア)によって、Facebook上でそのリンクが表示された回数(ニュースフィードの表示、Facebookページウォールの表示、個人プロフィールページのウォールの表示の合算)です。

外部サイトへの参照トラフィックとは、Facebook上で表示されたリンクがクリックされた回数です。

上記の画面では、Social Media Experienceのコンテンツに対し「いいね!」をクリックされた回数及び近況などでリンクがシェアされた回数の合算が1,299回、その共有されたリンクがFacebookユーザーのニュースフィードなどに表示された回数が372,562回、そのリンクがクリックされた回数が3804回ということになります。

Social Media Experienceの1ヶ月間のデータを見ると、サイトへの反応が287倍のFacebook内インプレッションを生み、そのうち1%にあたるユーザーがSocial Media Experienceに誘導されたことになります。

つまり、Facebook内で記事がリンクされると、約3倍の外部アクセスが発生するということになります。

ただ、「サイトへの反応」の数字が幾分少ないようにも思えます。データは最新のものですが、この期間に公開した記事の「いいね!」の合計だけでも2,300を超えています。ブラウザや個人の通信環境によっては取得できないものもあるのではないでしょうか。ただし、記事の「いいね!」ボタンの合算値は、シェアなどに対する「いいね!」も含まれるという仮説を聞いたことがありますので、インサイトで表示されているのは、純粋に記事に設置された「いいね!」ボタンのクリック数なのかもしれません。なお、サイトへの反応を2,300で計算した場合、1リンクで外部アクセスの発生は1.6倍になります。

シェアのほうが3.7倍Facebook上で多く表示される

「いいね!」と「シェア」の発生回数がグラフで表示されるので比較しやすくなっています。「いいね!」のほうが簡単な分、約2.3倍反応が多いことがわかります。

続けて、「いいね!」「シェア」によって、指定したドメインのリンクがFacebook上に表示された回数を表示します。

このデータから「Like Story Impressions」(「いいね!」ボタンのクリックで発生したFacebook上の表示回数)よりも、「Share Story Impressions」(ニュースフィードの近況またはウォールからのリンクのシェアで発生したFacebook上の表示回数)のほうが多いことがわかります。

発生の回数とインプレッションを比較してみると、「いいね!」1回で156インプレッション、シェア1回で589インプレッションを出していることになるので、シェアのほうが3.7倍、インプレッションが高いことがわかります。

外部サイトへの参照トラフィックは9.4倍「シェア」のほうが多い

続いて「いいね!」のリンクと「シェア」のリンクのクリック回数が表示されます。リンクがクリックされるということは、指定したドメインへのトラフィックが発生したことになりますので、画面には「外部サイトへの参照トラフィック」となります。

こちらも、「シェア」によるリンク共有のほうがクリック率が高いことがわかります。

実際に、発生の回数とクリック回数を比較してみると、「いいね!」1回で0.83回、「シェア」1回で7.84回なので、シェアのほうが9.4倍外部サイトへのアクセスが多くなることがわかります。

なぜ「シェア」のほうが高いのか

さて、今回紹介している実データはSocial Media Experienceのものです。なぜシェアのほうがユーザーの閲覧行動に高い影響を与えたのかを考えてみましょう。

Facebookページでシェアしているから

Social Media Experienceでは、サイトの更新情報をFacebookページのウォールで簡単なコメント付きで紹介するようにしています。

1回の投稿がどれだけ表示されたかは、Facebookページのインサイトから確認することができます。これによると、投稿一つにつき、おおよそ5,000から10,000ほどのインプレッションが出ています。

Facebookページに「いいね!」をクリックしているユーザーは、ソーシャルメディアや当サイトへの興味を持っているユーザーであると考えられるので、通常よりもクリック率が高いと考えられます。

よって、Facebookページ上でシェアしたリンクがユーザーの興味を引き、サイトへの誘導につながったと考えられます。

ユーザーの思いとコメント

もちろん、記事を読んだ方がリンクを共有している効果も大きいです。

一般的に、自分のプロフィールページなどでリンクをシェアする行為は、記事の下に設置された「いいね!」ボタンをクリックするのに比べ、敷居の高い行為です。ユーザーが「いいね!」ではなくシェアをする場合は、ユーザーのそのコンテンツへの何らかの思い(共感、感銘、批判、反論など)が動機になっていると考えられます。実際、ユーザーがリンクをステータスアップデートでシェアする場合、感想やコメントが入っている場合が多いです。

こうしたコメント付きのシェアは、それを見た別のユーザーへの興味をひきます。Facebookの表示アルゴリズムでも「いいね!」よりも多く表示されるように設定されているようです。

一方、「いいね!」ボタンは簡単に情報共有できるのがよいところなのですが、Facebook上ではインプレッションが低く設定されているようです。また、プラグインの設定によってコメント付きで「いいね!」をすることもできますが、それでもやはり、「シェア」よりは低いようです。

「いいね!」ボタン、オーガニックシェアの詳細

ドメインインサイトは「概要」のほか、「「いいね!」ボタン」「オーガニックシェア」「コメントボックス」のメニューがあります。それぞれのメニューをクリックすると、それぞれのCTR(インプレッションに対するクリック率)や、クリックしているユーザーの人口統計データなどを取得できます。

例えば、上記の画面は「「いいね!」記事CTR」メニューをクリックしたときの表示画面です。「いいね!」がクリックされた結果Facebook上で表示された回数(Like story impressions)、それがクリックされた回数(Like story clickes)、表示に対するクリックの発生割合(いいね記事のCTR)、コメント付きいいね!の場合のCTR(Like w/ comment story CTR)の日単位の数値を確認することができます。

上記の画面は、「オーガニックシェア」の「人口統計データ」メニューを表示したところです。オーガニックシェアというのは、ステータスアップデートなどで、リンクを共有することを指しています。リンクの共有をしたユーザーのデータが統計データとして表示されます。これを見ると、Social Media ExperienceのFacebookページについて「いいね!」と言っているユーザーの人口統計データと限りなく近い人口統計データになっていることがわかります。

注意:コメントボックス

最近、サイトにFacebookのコメントを入れるプラグインを利用できるようになりました。現在、Social Media Experienceでは、このプラグインは利用していないため、評価することはできません。

まとめ:外部サイトとの連携を考える時のよいデータ

Social Media Experienceでは、Facebookからのトラフィック流入が多いので、どういう経緯でアクセスしているのかを知りたいと思っていましたが、この機能を使うと大変よくわかります。

欲を言えば、どの記事のリンクがどれくらいクリックされているのかがわかるといいかと思います。「いいね!」ボタンとオーガニックシェアの「人気のページ」がそれに当たるのかと思いますが、2011年4月18日現在今ひとつデータの取得がうまくいっていないようです。もしかしたら1日単位で集計しているのかもしれません。

さて今後、企業でFacebookページを運用する場合、売上にどのくらいつながったのかということが重要になってくると思います。どれくらい売上につながったかを判断する上では、例えばキャンペーンページのFacebook上でのシェア回数、販売ページへのトラフィック発生数、リンクのクリック率は貴重な評価指標になるでしょう。

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