機能変更からわかるFacebookのその先(2011年2月現在)

2月に入ってからFacebookが大きいところ、細かいところ、いろいろな機能変更や名称変更を行っています。

特に明確なアナウンスもなくさりげなく変わっているのでびっくりすることも多いのですが、今回はその変更点を整理し、Facebookが何を目指しているのかを考えてみました。

ファンページからFacebookページへ

ここ数日、Facebookの画面をキャプチャ作業をしていて、もっとも大きな衝撃だったのが、「ファンページ」から「Facebookページ」に用語が変更されたことです。

これまで日本語では「ファンページ」と呼ばれていた企業やブランド、著名人などが運営するファンページが「Facebookページ」に修正されたのです。

これにあわせて、ファンという単語も[いいね!]といっているユーザーというような呼び方になっています。

そもそも英語版のFacebookでも、2010年の4月頃に用語が変更になりました。当初、英語版では、Facebookページを表示したときに「Become a fan」と表示されていたのですが、これがステータスアップデートやコンテンツに対して使われる「Like」に変更になり、呼び方も「Facebook Page」になったのです。

英語版でもこの変更があったときに、「混乱する」というような意見があったのですが、利用者の立場にたつと「ファンになる」というよりも「好き」のほうが敷居が低く、クリックしやすいだろうということで、変更になったようです。

コミュニティページという概念

もうひとつの大きな変更が、Facebookページは、従来「公式ページ」と呼ばれていたページのみになりそうだということです。

これまでは、企業や団体、アーティストなどの正式な代理人が作成するものを「公式ページ」、それを支援する人たちの意見交換に利用するページを「コミュニティページ」と呼んでいました。

基本的に両者の違いはユーザーにとってはほとんどなかったのですが、ごく最近、コミュニティページでは、ファンではないユーザーに対して「ランディングページ」(アクセスしたときに最初に表示されるページ)を設定する機能がなくなったということがありました。

これも明確にアナウンスされているわけではなく、ユーザーの間で議論がされていた(ファンの人数によるのでは、はたまた新しいプロフィールページを適用した人だけに発生するバグの一つなのではないか、など)のですが、結局のところ、コミュニティページでは設定できなくなった、ということのようです。

そして、Facebookではこれまでのコミュニティページとは異なった「コミュニティページ」という概念を作ったようです。

この新しいコミュニティページとは、Facebookによれば以下のようなものだそうです。

プロフィールで記入したフィールドからリンクするページで、一般的なトピックや、非公式だが興味深いさまざまな情報のために用意されています。これらのページで「いいね!」をクリックするとつながることができますが、これらは1人の作成者が運営しているわけではなく、これらのニュースフィード記事も作成されません。

「はて?」と思うかもしれませんが、例えばこのページのようなものです。

私のプロフィールには「趣味・関心」として「Social media 」が入っています。そこがリンクされていて、それをクリックすると、その用語に関する説明としてWikipediaの説明が表示されます。そしてその下に「関連のある友達の投稿」がニュースフィードのように表示されます。この投稿は、その用語を含む投稿(ステータスアップデートとしてシェアされた近況やリンク)のようです。「関連のある友達」は友達登録しているユーザーだけではなく、[いいね!]といっているFacebookページの更新情報も含まれています。

さらに左メニューから「関連のある投稿」をクリックしてみましょう。先程の「関連のある友達の投稿」が表示されます。

さらにスクロールしてみると、「関連のあるグローバル投稿」というものが表示されます。これも用語に関連する投稿のようですが、自分とは関係のないユーザーの投稿も掲載されています。設定した言語のものを抽出されているように見えます。

Facebookとしては、あるユーザーと友達関係にある人が、このリンクをクリックしてそのユーザーの趣味や興味、好きなことをより深く知ることができることを目指しているようです。

気になるのは、現在コミュニティページとして登録されているページがどういう扱いになるのだろうか、ということです。なぜならヘルプなどを見ると、Facebookとしては今後はFacebookページに登録するのは「公式」のみ、有志で集まって議論するなら「グループ」を使ってほしい、という方向になっているからです。

Facebookページの登録手順(UI変更)

これはもう少し以前(1月?)からかもしれませんが、Facebookページの登録手順の画面が変更になりました。

画面の中のイラストはカテゴリを示しており、各カテゴリをクリックすると、さらに細かいカテゴリを設定できるようになっています。また作成時の設定ステップも変更になりました。

しかし、この設定ステップが正直いただけないものです。それは設定するなり「友達を招待する」「ファンに知らせる」というステップが入っているからです。一見、何の問題も無いように思えますが、ここで言っているファンとは、Facebookユーザーを指すのではなく、企業やブランドがあらかじめ収集している顧客のことで、CSVファイルあるいは特定メーラーのアドレス帳から、メールアドレスのリストをFacebookにインポートして、メールを一斉配信しよう、というものなのです。

登録したばかりのファンページは、いわばコンテンツゼロの状態です。この設定にしたがうと「基本データ」すら入力していない状態であり、そのような状態でこのステップはありえないだろう、といわざるを得ません。

正直にこのステップにしたがうと、せっかく興味を持ってくれた人をがっかりさせかねないので「スキップ」ボタンをクリックして、ある程度ページとして体裁が整ったら人に案内することをおすすめまします。

更新通知がテキストでも表示されるように

これは、小さい変更です。これまで、更新通知は左上のロゴの横に赤く更新の数字が表示されるようになっていました。現在は、これに加えて、左メニューの下に更新の内容がテキスト表示されるようになりました。

Googleの広告が出た?

これは、2月7日だけなのですが、GoogleAdwordsが表示されました。表示位置はメニューのすぐ下のところで、通常のFacebook広告とは位置が異なるところです。あれっと思ったのですが、キャプチャしそこねてしまいました。8日は確認できていないので、何かのテストだったのかもしれません。

まとめ:Facebookが目指すこと

コミュニティページが形になったということが大きな変更です。そして、コミュニティページは、トピックでソートされたTwitterのようなものになっています。言ってしまえば、Twitterの混沌さがトピックのみに絞られたような感じです。

昔ある方が「Twitterでフォローしている人のツイートで、特定の話題について聞きたくないことがある」ということを言っていました。

例えば、Aさんがソーシャルメディアの最新情報を熱心につぶやいていたとします。そのつぶやきを動機にして、BさんがAさんをフォローしたとします。しかし、Aさんは時としてゾンビのゲームの話ばかりすることがあるとします。Bさんは、ソーシャルメディアの話は聞きたいけれど、ゾンビの話は聞きたくない。

これまでは「その混沌がTwitterのよいところ」ということですまされていましたが、もしかしたらコミュニティページというのは、その問題を解決するのではないか、と感じました。言ってしまえば、トピックというフィルタで整理されたTwitterです。

さて、もう一つ大きいことは、広告です。コミュニティページにアクセスする人はまさにそのトピックについて情報を集めている人がアクセスするのですから、そこに広告を出せば効果は抜群です。そういったことも意識しての機能整理に感じます。

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