コミュニティ運営の壁をどう越えるか

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ソーシャルメディアをビジネスで活用するにあたって、Facebook(フェイスブック)のファンページは、コミュニティの基板となる場所です。

しかし、ファンページを盛り上げていくのはとても難しいです。いくつか原因がありますが、ファンにとってファンページはまだまだ自分が積極的に発信する場所というよりも、情報を受け取る場所という意識が強いというのが1つの理由です。

今回は、ファンページが持っている壁とそれを乗り越える方法について考えてみたいと思います。

ファンは自然には増えない、活動しない

ファンページを作ったからといってすぐにファンが増えるわけではありません。「いいね!」ボタンを押せばすぐにファンになることができますが、そのきっかけはなんでしょうか。

もともとその商品が好きでファンページができるのを待ちわびていた人はすぐにファンになってくれるでしょう。しかし、そういう人ばかりではありません。

ファンページへの誘導は、Webサイトやブログ、Twitterなどが有効です。Webサイトを何度か訪れてファンになる、ブログを読んで感銘を受けてファンになる、Twitterで発言を読んだり直接やりとりをすることでファンになるなどのきっかけがあります。最初の1回のきっかけでファンになる人は少ないと思います。積極的にWeb上で存在感を出していくことが、ファン増加につながります。

そして、ファンになったからといって、そのユーザーがファンページで積極的な活動をするとは限りません。むしろ大抵のユーザーは、ファンになったけれども、アクションは起こさない、そもそもファンページもほとんど見ないという状態です。

ファンページは自分のエリアではない

ブログやメディアを運営していて気がつくことの1つが、コメント欄に直接コメントを投稿してくれる読者はとても少ないということです。

コメントがないからといって、記事を読んだ読者が何も感じないわけでも、何の意見も持たなかったわけでもないのです。なぜなら、TwitterでRTしてくれる多くの読者がRTするときにコメントとして、自分の感想や意見を付加してくれているからです。

その多くがとても示唆に富むもので、私もとても勉強になりますし、次の記事のアイデアにつながったりします。でもそれはブログへのコメントではなく、TwitterのRTなのです。

ブログのコメントとTwitterのRTでは何が違うのでしょうか。

私はそれは領域の違いだと考えています。記事のコメント欄は、Social Media Experienceというメディアの領域です。だから、そこにコメントを投稿するのは、とても敷居が高いのです。

一方、TwitterのRTは、自分のTwitterアカウントが発するものなので、自分の領域です。しかも、基本的にそのツイートを受取る人は、自分をフォローしている相手です。よって、自由な意見やコメントを入れやすいのです。

では、ファンページはどうかと考えると、これは完全にファンページの管理者の領域です。ここもとても敷居が高く、いろいろな人が訪れるので、コメントを残すのはとても勇気がいることです。

まずは1クリックのアクションを

では、どうすればファンページの活動を活発にすることができるのでしょうか。それぞれ方策はありますが、まずは1クリックのアクションをしてもらうことを目指すとよいでしょう。

ファンページでの1クリックのアクションとは「いいね!」ボタンをクリックすることです。意見を求めるのではなく、まず賛同してくれたのかどうかを表す「いいね!」を押してもらいましょう。

最初は意見を募るようなトピックを投稿するよりも、定期的に記事のリンクや具体的なアイデアを掲載し、読んでもらうことを目指しましょう。読んでくれるファンが増えれば「いいね!」を押してくれるファンも増えるでしょう。こうしてファンページ内の活動の敷居を低くして、入ったばかりのファンでも気軽に1クリックのアクションができるようにしましょう。

そして、ファンになってくれる人の中には、本当に心から応援してくれている人たちがいるはずです。こうしたファンの人たちに積極的に活動してもらうようにお願いすることも効果的です。ただし、場合によっては、ファンの中に上下関係がある、というように捉えられかねません。そうした雰囲気が出てしまうと、普通のファンの人たちはおもしろくありません。もし特定のファンの人に協力を仰ぐときは、全体への配慮と注意が必要です。

まとめ:長い目でゆっくり育てていこう

最初のうちは、いろいろトピックを投稿しても無反応なこともあるでしょう。それでも、少しずつ話題を提供していけば、ファンの人も活動してくれるはずです。まずは1クリックを目指しましょう。ファンになってくれた人は、好意的に見てくれているからファンなのですから、上手にコミュニティを運営してよい関係を築いていきましょう。

なお、「ファンの期待に応えるコンテンツを作ろう」で紹介したインプレッション数やフィードバック件数も参考にしてください。

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